冷凍ご飯コースがある炊飯器は11機種中9機種|対応メニュー横断表
対応メニュー(玄米・雑穀・冷凍ご飯)の横断表
- 冷凍ご飯コースは11機種中9機種にあった。上位機だけの機能ではなく、価格帯を問わず載っている
- ただし冷凍用に回せるお米は白米と無洗米だけ。玄米を冷凍用に炊けるのは三菱NJ-BW10Jの「玄米冷凍用」だけだった
- 玄米系の専用メニューは1〜3合までという容量の上限がつく機種がある(三菱NJ-BW10J)。5.5合機でも玄米は3合が上限
炊いたご飯を保温せず、小分けにして冷凍する。その流れに合わせて、炊飯器には「冷凍ご飯」「冷凍用」という専用コースが載るようになりました。
では、どの機種に載っているのか。ついでに玄米や雑穀はどうか。6社11機種の公式仕様ページを横に並べました。結果、冷凍ご飯コースがあったのは11機種中9機種でした。
こめきち「上位機だけの機能だと思っていたのですが、そうではありませんでした。無いほうが少数派です」
11機種の対応メニュー横断表
○は公式の仕様ページにメニュー名の記載があったもの、—は記載が見当たらなかったものです。
| メーカー・機種 | 白米 | 無洗米 | 玄米 | 発芽玄米 | 雑穀 | 麦 | おかゆ | 炊き込み | おこわ | 冷凍用 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 象印 NW-NB10 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 象印 NL-DB10 | ○ | ○ | — | — | — | — | — | — | — | — |
| 日立 RZ-W100JM | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 日立 RZ-V100JM | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| パナソニック SR-X910E | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| パナソニック SR-N610E | ○ | ○ | ○ | — | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| パナソニック SR-C306E | ○ | ○ | ○ | — | ○ | — | ○ | ○ | ○ | — |
| 三菱電機 NJ-BW10J | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| タイガー JPV-Y100 | ○ | ○ | ○ | — | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| タイガー JPW-J100 | ○ | ○ | ○ | — | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 東芝 RC-10ZWA | ○ | ○ | ○ | — | ○ | ○ | ○ | ○ | — | ○ |
白米・無洗米・玄米・雑穀・おかゆ・炊き込みは、ほぼ全機種に載っています。差がつくのは右端の冷凍用と、左寄りの発芽玄米・麦でした。
冷凍ご飯コースが無かったのは2機種
冷凍用の記載が見当たらなかったのは、パナソニック SR-C306E と象印 NL-DB10 の2機種です。
SR-C306E は3.5合炊きの小容量機で、メニューは7つ。公式の仕様ページに「冷凍」という文字が出てきませんでした。
> [7メニュー]白米・無洗米・玄米・雑穀米・炊き込み専用・おこわ・おかゆ
象印 NL-DB10 はマイコン式です。商品ページに書かれているのは白米の炊き分け3コース(ふつう・やわらかめ・かため)、無洗米、熟成炊き、エコ炊飯まで。玄米も雑穀も冷凍も、ページ上では確認できませんでした。記載が無いことと機能が無いことは別なので、ここは断定しません。
逆に言えば、それ以外の9機種——圧力IHの上位機から、IH機、パナソニックの中位機まで——にはひととおり載っていました。冷凍ご飯コースは、もう上位機の売りではなく標準装備に近いということになります。
冷凍用に回せるのは白米と無洗米だけ
ここがいちばんの発見でした。冷凍用コースは「どのお米でも使える」わけではありません。
日立の仕様表は、コースごとに対応するお米を書き分けています。RZ-W100JM の場合はこうです。
> 炊飯できるお米:白米/無洗米/雑穀米/玄米/発芽玄米/麦ごはん(押し麦/もち麦)
> 冷凍用コース:白米/無洗米
炊ける米は6種類あるのに、冷凍用コースの行だけ「白米/無洗米」の2つです。RZ-V100JM も同じ書き方でした。玄米や雑穀を冷凍前提で炊く、という使い方はこの2機種では想定されていません。
例外が三菱電機の NJ-BW10J で、ここには「まとめ炊き(冷凍用)」とは別に「玄米冷凍用」というメニューが独立して用意されていました。今回の11機種で、玄米を冷凍用に炊けると仕様ページに明記していたのはこの機種だけです。
保温をやめて冷凍に切り替える人にとって、主食が玄米か白米かでこの差は効いてきます。
玄米は「1〜3合まで」の壁がある
もうひとつ、対応表の○だけでは見えない制約があります。容量です。
三菱電機 NJ-BW10J は0.5〜5.5合炊きですが、玄米系の専用メニューには合数の上限がついています。
- 芳潤炊き(玄米):1〜3合
- 玄米冷凍用:1〜3合
- 麦飯:1〜3合
- 分づき米専用:1〜4合
- 少量名人:0.5〜2合
5.5合の炊飯器なのに、玄米は3合が上限です。玄米を家族分まとめて炊くつもりで5.5合機を買うと、想定より少ないところで頭打ちになります。
同じ制約は日立にも別の形であります。RZ-W100JM の「少量炊飯」は0.5〜1合または1.5〜2合の選択制で、対応するのは極上コースと快速だけ。RZ-V100JM では対応コースが「極上コース(麦ごはん除く)、快速」と、麦ごはんが外されていました。
象印 NW-NB10 とパナソニック SR-X910E の仕様ページには、メニューごとの合数表が見当たりませんでした。載っているのは「0.5〜5.5合」「0.09〜1.0L」という全体の値だけです。玄米が何合まで炊けるかは、この2機種については取扱説明書を見ないと分かりません。
マイコン機と上位機のメニュー差
同じメーカーの中で並べると、差は容量と価格帯にきれいに沿っていました。
- 象印:NW-NB10(圧力IH)は玄米・玄米がゆ・発芽玄米・雑穀米3種・雑穀米がゆ・麦ごはん2種・粒立ちがゆ・おこわ・冷凍ごはんまで揃う。NL-DB10(マイコン)は白米の炊き分けと無洗米まで
- パナソニック:SR-X910E は16メニュー、SR-N610E は13メニュー、SR-C306E は7メニュー
パナソニックの減り方は具体的です。SR-X910E にある「金芽ロウカット玄米ごはん」「玄米がゆ」「雑穀米がゆ」「赤飯」「すし」「カレー用」は SR-N610E で一部が消え、SR-C306E では麦ごはんも発芽米も無くなって7つになります。
なお、パナソニックの3機種はいずれも「冷凍ごはん」という名前のメニューを一覧に持っていません。冷凍用は炊飯時間の表に「冷凍用 50分(無洗米50分)」という形で載っていました。SR-X910E と SR-N610E にはこの記載があり、SR-C306E にはありませんでした。表記の場所が各社でそろっていないので、メニュー一覧だけを見て「無い」と判断すると読み違えます。
こめきち「同じ機能でも、載っている場所が仕様表・メニュー欄・炊飯時間表とバラバラでした。ここは各社そろえてほしいところです」
発芽玄米と麦は落ちやすい
対応表で○が減っているのは、発芽玄米と麦の列です。
発芽玄米が明記されていたのは、象印 NW-NB10、日立の2機種、パナソニック SR-X910E(発芽米/分づき米)、三菱 NJ-BW10J(発芽米)の5機種。タイガーの仕様一覧と東芝には、発芽玄米という名前のメニューが見当たりませんでした。
麦は逆に、パナソニック SR-C306E 以外のほぼ全機種にありました。日立は「押し麦/もち麦」と種類まで書き分け、象印も「麦ごはん(ふつう/もちもち)」と食感を分けています。麦ごはんは、もう玄米と同格のメニューとして扱われているようです。
結論と、買う前に見ておく3行
仕様ページで次の3行を探すと、対応表の○より細かいところが分かります。
1. 冷凍用コースの対応米——白米だけか、無洗米も含むか、玄米も炊けるか
2. 玄米・麦の合数上限——本体が5.5合でも玄米は3合までのことがあります
3. 冷凍用の記載場所——メニュー一覧ではなく炊飯時間の表に載っている場合があります
冷凍前提でご飯を炊く家なら、1つ目がいちばん効きます。玄米を主食にしているなら2つ目です。
この記事が向かないのは、メニューごとの炊き上がりの味や仕上がりを比べたい人です。今回そろえたのは対応の有無と容量の上限だけで、実際にどう炊けるかは扱っていません。
→ 炊飯器の保温は1時間いくら?16機種の公式値は0.32〜0.75円
調査・編集:炊飯図鑑編集部。こめきちは記事の案内役のキャラクターです(実在の人物ではありません)。
この記事の調べ方と、分からないこと
2026年8月3日に、象印・タイガー・パナソニック・日立・東芝・三菱電機の公式サイトから、現行機の仕様ページ・機能ページに書かれているメニュー名と容量の記載を集めました。集めたのは6社11機種です。メーカーへの問い合わせはしておらず、公開ページに書かれている文言だけを読んでいます。日立の2機種は、公式サイトが仕様表の元データとして公開しているJSON(kadenfan.hitachi.co.jp/kitchen/common/json/)から、コース名と対応米をそのまま取っています。
対応表の○は「そのメニュー名が公式ページに書かれていた」という意味で、—は「書かれているのを見つけられなかった」という意味です。—は機能が無いことの証明ではありません。
分からなかったことを書いておきます。象印 NL-DB10 は商品ページに白米の炊き分けと無洗米・熟成炊き・エコ炊飯までしか記載がなく、玄米以降のメニューの有無が判断できませんでした。取扱説明書のダウンロードページも見ましたが、PDFの中身は今回読んでいません。三菱電機 NJ-BW10J の「まとめ炊き(冷凍用)」の合数は、仕様ページの読み取りで値が割れたため、ここには書いていません(「玄米冷凍用 1〜3合」のほうは複数回の読み取りで一致しました)。タイガーの2機種は、商品ページの仕様表がシリーズ横断の一覧になっていて、メニュー名を機種ごとに切り分けられませんでした。表の○はそのシリーズ一覧に基づくもので、機種単位で確認できたのは「冷凍ご飯」「玄米」「玄米GABA」「雑穀」など商品ページ本文で説明されているメニューだけです。東芝 RC-10ZWA のおこわと発芽玄米、および象印・パナソニック各機種のメニュー別の合数上限も、公開ページからは確認できませんでした。