炊飯器の内釜の重さ、公式に載っていたのは14機種中3機種だけ
炊飯器14機種の内釜の重さ・厚さ
- 6社14機種のうち、内釜の重さの数値を公式に載せていたのは日立の3機種だけ。約790g・約790g・約720gでした
- 代わりに載っていたのは釜の厚さで8機種。1.8mmから7mmまで開きますが、象印とパナソニックは「釜厚」、東芝は「釜底厚さ」で、測っている場所が違います
- 厚さと重さの両方を載せている機種は、今回の14機種では見つかりませんでした
この記事で比べた商品
日立 RZ-W100JM
内釜の重さを数字で出している3機種の1つ。ただし厚さは公表なし
¥82,580 楽天・2026年9月6日確認
- 内釜「大火力 沸騰鉄釜」約790gと、重さを数字で公表している
- 14機種のうち重さの数値が載っていたのは日立の3機種だけで、そのうちの1つ
- 釜の厚さは公表されておらず、厚さと重さを突き合わせられない
東芝 RC-10ZWA
釜底7mmは14機種で最も厚い。ただし測っている場所が他社と違う
¥105,357 楽天・2026年9月6日確認
- 「備長炭かまど丸釜」の釜底厚さ7mmは、今回の14機種でいちばん厚い
- 本体質量 約6.2kgまで公表されていて、値を確認できた8機種の1つ
- 東芝の表記は「釜底厚さ」で、象印・パナソニックの「釜厚」とは測っている場所が違う
パナソニック SR-C306E
釜厚 約1.8mmで14機種の最薄側。ただし重さは分からない
¥34,966 楽天・2026年9月6日確認
- 「備長炭釜」の釜厚 約1.8mmは、今回の14機種でいちばん薄い側
- 厚さを公表している8機種の1つで、数字で比べる材料がある
- 薄い=軽いとは公表値からは言えず、内釜の重さの数値は載っていない
象印 NL-BX05
釜厚5.0mmで厚いほうの2番手。ただし3合炊きの機種
価格は販売ページで確認
- 釜厚5.0mmは、東芝の釜底7mmに次いで今回の14機種で厚いほう
- 本体質量 約3.1kgは、値を確認できた8機種でいちばん軽い
- 3合炊きのマイコン機で、5.5合や1升の機種より釜そのものが小ぶり
内釜は毎日、水を張って洗って戻す部品です。重ければ手首に来る。だから重さを比べようと思って、メーカー公式ページを6社14機種ぶん開きました。
結果、内釜の重さの数値が載っていたのは3機種だけでした。しかも1社に固まっています。
こめきち「毎日いちばん持つ部品なのに、重さは書かれていませんでした」
重さが書いてあったのは日立の3機種
今回確認した範囲で、内釜の重さを数字で公表していたのは日立だけです。
| 機種 | 内釜の名前 | 重さ |
|---|---|---|
| 日立 RZ-W100JM | 大火力 沸騰鉄釜 | 約790g |
| 日立 RZ-V100JM | (名称の記載を確認できず) | 約790g |
| 日立 RZ-AW3000M | 高伝熱 打込鉄・釜 | 約720g |
日立はこの数字を「軽い内釜」として前に出しています。RZ-W100JM・RZ-V100JM の特長ページには「約790gの軽い内釜で持ち運びやお手入れもラクラク」とあり、RZ-AW3000M は軽いアルミ合金に鉄の粒子を打ち込む作りで「約40%の軽量化」と説明されています。
つまり日立は、内釜を軽くすること自体を売りにしているから数字を出している。重さを書いていない社は、そこを売りにしていないとも読めます(書いていない理由まではメーカー資料から確認できませんでした)。
代わりに載っているのは「厚さ」
重さの代わりに、多くの機種が出しているのが釜の厚さでした。14機種のうち8機種です。
| 機種 | 内釜の名前 | 厚さ |
|---|---|---|
| 東芝 RC-10ZWA | 備長炭かまど丸釜 | 7mm(釜底厚さ) |
| 象印 NL-BX05 | 黒厚釜 | 5.0mm(釜厚) |
| 象印 NL-DB10 | 黒厚釜 | 2.5mm(釜厚) |
| 象印 NW-NB10 | (名称の記載なし) | 2.2mm(釜厚)/ふち3mm |
| パナソニック SR-X910E | ダイヤモンド竃釜 | 2.2mm(釜厚) |
| パナソニック SR-N610E | ダイヤモンド竃釜 | 2.2mm(釜厚) |
| 東芝 RC-10FPW | (内面 備長炭ダイヤモンドコート) | 2mm(釜底厚さ) |
| パナソニック SR-C306E | 備長炭釜 | 約1.8mm(釜厚) |
1.8mmから7mmまで、およそ4倍の開きがあります。ただしこの表を、そのまま「東芝の釜は象印の3倍厚い」と読むことはできません。
測っている場所が違うからです。象印とパナソニックの表記は「釜厚」、東芝は「釜底厚さ」。東芝の7mmは底の厚みで、側面が7mmという意味ではありません。象印は NW-NB10 で「釜厚2.2mm」と「釜のふち厚さ3mm」を別々に書いており、同じ釜でも場所によって厚みが違うことが分かります。
物差しがそろっていない数字なので、この記事では順位をつけていません。
もう1つ、意外だったこと。いちばん厚いほうにいたのは、いちばん安い機種でした。象印 NL-BX05 は3合炊きのマイコン機で、釜厚5.0mm。上位の圧力IH機(NW-NB10)が2.2mmです。厚い釜が高級機の証、という並びにはなっていませんでした。
先に結論——重さと厚さ、それぞれの端にいる4機種
日立 RZ-W100JM|内釜の重さを数字で出している3機種の1つ。ただし厚さは公表なし
- 内釜「大火力 沸騰鉄釜」約790gと、重さを数字で公表している
- 14機種のうち重さの数値が載っていたのは日立の3機種だけで、そのうちの1つ
- 特長ページに「約790gの軽い内釜で持ち運びやお手入れもラクラク」とある
- 釜の厚さは公表されておらず、厚さと重さを突き合わせられない
- 毎回洗う部品は内釜・ふた加熱板・オートスチーマープレートの3つ
Amazonで探す楽天市場で見る ¥82,580(2026年9月6日確認)
東芝 RC-10ZWA|釜底7mmは14機種で最も厚い。ただし測っている場所が他社と違う
- 「備長炭かまど丸釜」の釜底厚さ7mmは、今回の14機種でいちばん厚い
- 本体質量 約6.2kgまで公表されていて、値を確認できた8機種の1つ
- 東芝の表記は「釜底厚さ」で、象印・パナソニックの「釜厚」とは測っている場所が違う
- 内釜の重さは公表されておらず、厚い釜が重いのかを公表値で確かめられない
Amazonで探す楽天市場で見る ¥105,357(2026年9月6日確認)
パナソニック SR-C306E|釜厚 約1.8mmで14機種の最薄側。ただし重さは分からない
- 「備長炭釜」の釜厚 約1.8mmは、今回の14機種でいちばん薄い側
- 厚さを公表している8機種の1つで、数字で比べる材料がある
- 薄い=軽いとは公表値からは言えず、内釜の重さの数値は載っていない
- 「備長炭釜」という名前は素材の呼び名で、重さの手がかりにならない
Amazonで探す楽天市場で見る ¥34,966(2026年9月6日確認)
象印 NL-BX05|釜厚5.0mmで厚いほうの2番手。ただし3合炊きの機種
5.0mm釜厚(黒厚釜)
- 釜厚5.0mmは、東芝の釜底7mmに次いで今回の14機種で厚いほう
- 本体質量 約3.1kgは、値を確認できた8機種でいちばん軽い
- 3合炊きのマイコン機で、5.5合や1升の機種より釜そのものが小ぶり
- 内釜の重さは公表されておらず、厚さから重さは読めない
NL-BX05は、楽天市場で型番の一致する新品を確認できなかったためAmazonの検索リンクだけにしていて、商品写真も載せていません。
釜の名前は素材の呼び名で、重さの手がかりにはならない
鉄釜・土鍋釜・炭釜という分け方も見ました。今回の14機種の内釜の名前を、社ごとに並べます。
| メーカー | 内釜の名前 | 系統 |
|---|---|---|
| 日立 | 沸騰鉄釜/打込鉄・釜 | 鉄 |
| タイガー | 遠赤9層土鍋かまどコート釜(JPI-X100)/遠赤3層土鍋コート釜(JPV-Y100) | 土鍋(コート) |
| 三菱電機 | 内面フッ素コート・外面コート炭・胴周り炭コート(NJ-BW10J) | 炭(コート) |
| 東芝 | 備長炭かまど丸釜(RC-10ZWA) | 炭 |
| パナソニック | 備長炭釜(SR-C306E)/ダイヤモンド竃釜(SR-X910E・SR-N610E) | 炭・記載なし |
| 象印 | 黒厚釜(NL-DB10・NL-BX05) | 記載なし |
ここで気をつけたいのが「コート」という言葉です。タイガーの土鍋、三菱電機の炭は、いずれもコート(表面の加工)として書かれています。釜そのものが土鍋や炭でできている、とは公式ページに書かれていませんでした。三菱電機には炭そのものを削り出した上位シリーズもありますが、今回調べた NJ-BW10J は炭コートの機種です。
日立の打込鉄・釜も、本体はアルミ合金で、そこに鉄の粒子を打ち込む作りだと説明されています。名前に金属や土鍋が入っていても、そのままの重さになるわけではありません。
こめきち「名前から重さは読めませんでした。鉄と書いてあるほうが軽い、という例もあります」
洗うときの重さは、本体の重さから見当をつける
内釜の重さが分からないなら、何を見るか。今回いちばん取りやすかったのは本体質量でした。今回、値を確認できた8機種はこうです。
| 機種 | 本体質量 |
|---|---|
| パナソニック SR-X910E | 約7.1kg |
| 象印 NW-NB10 | 約6.5kg |
| 東芝 RC-10ZWA | 約6.2kg |
| 東芝 RC-10FPW | 約5.9kg |
| 三菱電機 NJ-BW10J | 約5.7kg |
| タイガー JPI-X100 | 約5.4kg |
| タイガー JPV-Y100 | 約5.4kg |
| 象印 NL-BX05 | 約3.1kg |
3.1kgから7.1kgまで、2倍以上の幅があります。仮に日立が公表している内釜の重さ(約790g)と同じだとすると、本体6.5kgの象印 NW-NB10 なら内釜は全体の約12%、本体3.1kgの象印 NL-BX05 なら約26%にあたる計算になります。あくまで日立の値を当てはめた仮の話で、この8機種の内釜が実際に何gかは分かりません。
それでも、本体が軽い機種は釜も小さい傾向にはあります。NL-BX05 は3合炊きで、5.5合や1升の機種より釜そのものが小ぶりです。
もう1つ、洗う手間で効いてくるのは重さだけではありません。日立の2機種は「カーボンフッ素加工だからそのまま洗米も可能」と書かれていて、内釜の中で米をとげます。洗う部品として挙がっているのは内釜・ふた加熱板・オートスチーマープレートの3つで、後ろ2つは食器洗い乾燥機に対応しています。
毎日洗う部品の数そのものは、別の記事で27機種ぶん数えています。
→ 炊飯器で毎回洗う部品はいくつ?27機種で2点と3点に割れた
よくある質問
Q. 炊飯器の内釜は何グラムですか?
公式ページで数字を確認できたのは14機種のうち3機種だけでした。いずれも日立で、RZ-W100JM が約790g、RZ-V100JM が約790g、RZ-AW3000M が約720gです。残りの11機種では、内釜の重さの数値を見つけられませんでした。
Q. 内釜の厚さはどれくらいですか?
厚さは14機種のうち8機種に載っていて、1.8mmから7mmまで開きます。いちばん厚いのは東芝 RC-10ZWA の7mm(釜底厚さ)、いちばん薄いのはパナソニック SR-C306E の約1.8mm(釜厚)でした。
Q. 「釜厚」と「釜底厚さ」は同じ意味ですか?
違います。測っている場所が違うため、そのまま並べて比べられません。象印とパナソニックは「釜厚」、東芝は「釜底厚さ」という書き方です。東芝の7mmは釜の底の数字で、側面まで7mmという意味ではありません。
Q. 内釜の重さと厚さの両方が分かる機種はありますか?
今回の14機種ではゼロでした。厚い釜が重いのかどうかを、公表値だけで確かめることはできません。
Q. 内釜の重さが分からないとき、何を見ればいいですか?
本体質量です。今回値を確認できた8機種は約3.1kg(象印 NL-BX05・3合炊き)から約7.1kg(パナソニック SR-X910E)まで2倍以上の幅がありました。本体が軽い機種は釜も小ぶりな傾向があります。
結論——内釜の重さで選ぶなら
今回の14機種から言えることを3つ。
1. 内釜の重さを数字で出しているのは日立だけ(3機種・約720〜790g)。重さで比べたいなら、いま選べる材料はここしかありませんでした
2. 厚さは8機種に載っているが、「釜厚」と「釜底厚さ」で測る場所が違い、そのままの比較になりません
3. 厚さと重さの両方を載せている機種は、今回はゼロ。厚い釜が重いのかどうかを、公表値で確かめることはできませんでした
実物を持って選べるなら、店頭で内釜だけを持ち上げてみるのがいちばん早い、という結論になります。通販で決めるなら、重さの数値を出している機種のほうが判断材料は多い。
この記事が向かないのは、全機種の内釜の重さを数字で比べたい人です。上に書いたとおり、公表されているのは1社ぶんだけでした。内釜がいつまで使えるか(保証年数)は、別に調べた記事があります。
→ 炊飯器の内釜の保証は何年?11機種で1年から6年まで開いていた
まとめ
重さが分かっているものから選ぶなら日立 RZ-W100JM(約790g)。厚い釜を試したいなら東芝 RC-10ZWA(釜底7mm)か象印 NL-BX05(釜厚5.0mm)。薄くて軽そうな側を見たいならパナソニック SR-C306E(約1.8mm)です。
商品リンクはAmazon・楽天市場です。商品写真は楽天市場の出品画像で、写真を押すとその商品ページが開きます。ボタンの価格は2026年9月6日に確認した楽天市場の表示で、変わることがあります。象印 NL-BX05は、楽天市場で型番の一致する新品を確認できなかったためAmazonの検索リンクだけにしています。当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しており、リンク経由の購入で紹介料を得ることがあります。
調査・編集:炊飯図鑑編集部。こめきちは記事の案内役のキャラクターです(実在の人物ではありません)。
この記事の調べ方と、分からないこと
2026年8月7日に、象印・パナソニック・三菱電機・日立・東芝・タイガーの6社14機種について、メーカー公式サイトの製品ページ・特長ページ・仕様表を1つずつ開き、内釜の重さ・厚さ・名前と本体質量を写しました。編集部が実機の内釜をはかりに乗せて測ったものではありません。
内釜の重さについては、メーカーの部品販売ページ(象印パーツダイレクト・タイガーパーツショップ)と、パナソニックの消耗品・別売品ページも開きましたが、いずれも品番と価格の掲載で、質量の記載は確認できませんでした。
分からなかったことを書いておきます。第一に、日立以外の11機種の内釜の重さは、今回の調べ方では見つけられませんでした。第二に、厚さの数値は「釜厚」と「釜底厚さ」で測っている場所が違うため、順位づけをしていません。第三に、厚さと重さの関係(厚い釜ほど重いのか)は、両方を公表している機種が無かったため確かめられませんでした。第四に、内釜のコーティングの耐久性や、洗い方による傷みやすさは扱っていません。第五に、内釜の重さと炊き上がりの関係も、この記事では扱っていません。
