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炊飯図鑑
炊飯器の「内釜・保温・実力」を数字で見る比較図鑑

炊飯器はいつまで直せる?部品が残るのは6年、タイガーだけ10年

書き手: まんぷく(タヌキ) 公開: 2026-08-03 更新: 2026-08-03

図鑑 No.004

補修用性能部品の保有期間くらべ

  • 炊飯器の修理部品が残るのは製造打ち切りから6年(象印・パナソニックの公式一覧)。エアコン10年・冷蔵庫9年・電子レンジ8年より短い
  • 数え始めは買った日ではなく、その機種の製造が終わった日。型落ちを買うと残りはもっと短い
  • タイガーだけ2019年5月30日から全商品10年に延長している(2009年1月1日以降に生産された製品が対象)
炊飯器を長く使いたい人型落ちを安く買おうとしている人修理か買い替えかで迷っている人どの炊飯器がおいしく炊けるかを知りたい人(この記事は修理できる期間の話だけです)

炊飯器が壊れたとき、直せるかどうかは腕の問題ではなく、部品が残っているかどうかで決まります。

その期限はメーカーが公開しています。「補修用性能部品の保有期間」という項目で、炊飯器は6年でした。エアコンの10年、冷蔵庫の9年、電子レンジの8年に比べると短いほうです。

しかも数え始めが、思っているところと違いました。

まんぷく「買った日から6年ではありません。その機種の製造が終わった日から6年です」

炊飯器は6年。家電のなかでは短いほう

パナソニックと象印は、品目ごとの保有期間を公式サイトで一覧にしています。パナソニックの一覧から主なものを並べます。

品目部品が残る期間
エアコン10年
冷蔵庫9年
電子レンジ・スチームオーブンレンジ8年
テレビ8年
全自動洗濯機7年
ジャー炊飯器6年
ドラム式洗濯乾燥機6年
掃除機6年
トースター・コーヒーメーカー・アイロン5年

象印の一覧でも炊飯ジャーは6年で、同じでした。象印の場合は電子レンジ・オーブンレンジが8年、電気ポット・電気ケトルが5年、水筒類が5年と並んでいます。

炊飯器は毎日使う道具のわりに、この列のまんなかより下です。キッチンに置いてある家電のなかでも、電子レンジより2年短い。

数え始めは「製造が終わった日」

ここがいちばん大事なところです。象印はこう書いています。

> 保有期間の始期は、その製品の製造を打ち切ったときです。

買った日ではありません。 その機種の生産がメーカーで終わった日から数えます。

これが効いてくるのは、型落ちを安く買ったときです。たとえば2年前に製造が終わった機種を今買うと、部品が残っているのは残り4年ということになります。値札は安くても、直せる期間は先に減っています。

新品として店に並んでいても、製造終了から時間が経っている機種はあります。「いつまで直せるか」を気にするなら、型番の新しさを見ておいたほうがいい、ということでした。

まんぷく「安く買えた理由が『もう作っていないから』のときは、そのぶん先が短いです」

タイガーだけ10年に延ばしている

今回調べた範囲で、1社だけ違いました。

タイガー魔法瓶は2019年5月30日から、補修用性能部品の保有期間を全商品10年に延長しています。公式のリリースによると、延長前は「製造打ち切り後5〜6年(品種により異なる)」で、対象は2009年1月1日以降に生産されたすべてのタイガー製品(国内・海外。ステンレスボトルのポーチなど一部例外あり)です。

炊飯ジャーもこの対象に入っています。他社が6年のところ、タイガーだけ10年。ここは製品の性能とは別の、会社としての方針の差でした。

メーカー炊飯器の部品保有期間
タイガー10年
象印6年
パナソニック6年

日立と三菱電機、東芝は、炊飯器の保有期間を今回見たページからは確認できませんでした。ここは分からないままです。

6年たつと、内釜も買えなくなる

部品が残っていないと困るのは、故障の修理だけではありません。内釜だけを買い直すのにも部品が必要です。

象印は、炊飯ジャーは製造終了から6年が経つと、部品の在庫がなくなり次第、販売終了になると案内しています。内釜のコーティングがはがれてきたときに「内釜だけ買い替えよう」と思っても、その機種が古ければ買えないことがあるわけです。

内釜のコーティング保証は3年から6年で、部品の保有期間も6年。別の記事で調べたとおり、保証が切れるころと部品がなくなるころは、だいたい同じ時期に来ます。

日立は型番の最後の文字で保証年数が決まる

修理の話から少しそれますが、調べているあいだに見つけたので書いておきます。

日立の炊飯器は、内釜内面フッ素被膜の保証年数が型式末尾のアルファベットで決まります

型式末尾内釜内面フッ素被膜の保証
M6年
K5年
J3年

たとえばRZ-W100JMは末尾がMなので6年、RZ-V100JMも同じくMで6年です。本体の保証は1年間で、これは末尾に関係なく共通でした。

もう1つ、日立は「内釜を交換した場合、新しい内釜の保証は交換日からではなく、製品本体購入日からカウントする」とも書いています。交換したから保証がリセットされる、ということではありませんでした。

修理と買い替えの分かれ目

部品の期限から考えると、判断はわりとはっきりします。

1. 製造終了から6年以内なら、部品はあるはずです。修理の見積もりを取る意味があります

2. 6年を過ぎているなら、部品の在庫次第です。まず問い合わせて、無ければ買い替えになります

3. タイガーの製品で2009年以降に作られたものなら、10年まで見込めます

自分の炊飯器の製造終了時期は、型番でメーカーのサポートページを引くのがいちばん早いです。買った年ではなく、その機種がいつまで作られていたかを聞いてください。

この記事が向かないのは、どの炊飯器がおいしく炊けるかを知りたい人です。今回扱ったのは、直せる期間の話だけです。

→ 炊飯器の内釜の保証は何年?11機種で1年から6年まで開いていた

→ 炊飯器の電気代は1回いくら?5.5合10機種の公式値は4.3〜5.8円

調査・編集:炊飯図鑑編集部。まんぷくは記事の案内役のキャラクターです(実在の人物ではありません)。

この記事の調べ方と、分からないこと

2026年8月3日に、各メーカーの公式サポートページと公式プレスリリースから集めました。品目ごとの保有期間一覧はパナソニックと象印の公式ページ、タイガーの10年延長は2019年5月29日付のタイガー魔法瓶の公式プレスリリース、日立の保証年数は日立の家電品サポートのQ&Aページです。メーカーに問い合わせたものではなく、公開されているページの記載を読んでいます。

用語の説明も書いておきます。補修用性能部品とは、その製品の機能を維持するために必要な部品のことです(パナソニックの説明より)。保有期間はメーカーが自主的に定めているもので、期間内なら在庫があるとは限らず、期間を過ぎても在庫が残っていることがあります。

分からなかったことも書いておきます。日立・三菱電機・東芝の炊飯器の補修用性能部品の保有期間は、今回見たページからは確認できませんでした。また、各機種が「いつ製造を打ち切ったか」はメーカーが一覧で公開しておらず、この記事では扱えていません。ここは型番でサポート窓口に確認する必要があります。修理費用の目安も調べていません。

主な出典
パナソニック 補修用性能部品の保有期間
象印 補修用性能部品の保有期間について
象印 よくあるご質問(なべ・内釜などの部品の購入)
タイガー魔法瓶 プレスリリース(補修用性能部品の保有期間を全商品10年に延長)
タイガー魔法瓶 修理受付
日立 炊飯器の保証期間を知りたいです
日立 RZ-W100JM 仕様
この記事の書き手: まんぷく(タヌキ・大家族・大容量・保温担当)
炊飯図鑑の「まんぷく」です。架空のタヌキ書き手キャラクターです。大容量と保温の実力、家族利用の使い勝手を担当します。
※書き手は架空の編集キャラクターです。記事は仕様書・レビューの集約分析で、使用体験の偽装は行いません。書き手一覧と分析の方法論