白米ふつうは何分?4社21機種の公式値は45分から65分
炊飯器4社21機種の「白米ふつう」所要時間くらべ
- 分数を単一の数字で出している15機種は45〜52分。平均48.4分、真ん中の値も48分で、7分の幅しかなかった
- うち11機種がぴったり48分。パナソニックの可変圧力IH機は5.5合も1升も3.5合も、価格帯が違っても同じ48分に揃っていた
- いちばんの発見は数字ではなく、欄の有無。公式サイトの仕様表に炊飯時間を載せていたのはパナソニックだけで、象印・東芝・三菱電機・シャープの仕様表には欄そのものが無かった
この記事で比べた商品
パナソニック SR-X910E
48分。今回の11機種と同じ数字で、上位機でも短くならない
¥99,907 楽天・2026年9月6日確認
- 公式の仕様ページに、白米ふつうが「48分(無洗米55分)」と分数で書いてあります。買う前に読める数字です
- かため43分、しゃっきり45〜47分、もちもち48〜51分、やわらか54〜60分と、炊き分けコースごとの分数まで並んでいます
- 48分という数字は、同社のSR-N310EやSR-N510Eとまったく同じです。上位機を選んでも標準コースは短くなりません
タイガー JBS-B055
白米は0.5合で約46分、3合で約57分。合数で11分動くと明記
¥9,257 楽天・2026年9月6日確認
- 商品ページの本文に「『白米』メニュー 0.5合炊飯時:約46分 3合炊飯時:約57分」と、炊く量ごとに分けて書いてあります
- 合数で11分変わることを公表している数少ない機種です。単一の分数だけを出す書き方より、実際の朝に近い形です
- この書き方をしているのは、タイガーでは3合のマイコン機だけでした。同社の圧力IH機JPI-Yの仕様には炊飯時間の欄がありません
バルミューダ The Gohan
50分〜65分。今回の上限で、幅も15分といちばん広い
¥45,981 楽天・2026年9月6日確認
- 公式の仕様に「炊飯時間の目安 50分〜65分」と明記されています。分数を隠していません
- 幅を15分と広めに書いてあり、炊く量や室温で動くことを数字の形で認めています。単一の分数より正直な出し方です
- 上限の65分は今回の21機種でいちばん長い数字です。パナソニックの48分勢と比べると、上限どうしで17分違います
炊飯器を買うとき、容量と値段は棚に大きく出ています。分数は出ていません。ところが暮らしのなかでいちばん効くのは、たいてい分数のほうです。
そこで、白米の「ふつう」にあたる標準コースが何分と書かれているかを、メーカー公式のページから1つずつ書き写しました。パナソニック・タイガー・バルミューダ・シロカの4社21機種です(2026年8月16日確認)。
先に結論です。単一の分数を出している15機種は45分から52分でした。幅はわずか7分で、しかも15機種のうち11機種が、ぴったり48分と書いてあります。
まんぷく「速い機種と遅い機種を探しにいったら、みんな48分でした」
先に結論——分数はほぼ揃い、揃っていなかったのは「欄の有無」
- 単一の分数を出している15機種は45〜52分。合計726分を15で割った平均は48.4分、真ん中の値も48分でした
- そのうち11機種が48分ちょうど。パナソニックの可変圧力IH機は3.5合も5.5合も1升も、実売で数万円ひらく機種どうしでも同じ48分でした
- 幅で書いている6機種を足すと、全体は45分(パナソニック SR-C306E)から65分(バルミューダ The Gohan の上限)に広がります
- 方式別の平均は、可変圧力IH11機種が約47.7分、IH(単一値の3機種)が約49.7分、マイコン式のパナソニック SR-A110D が52分。方式が上がるほど短い並びでした
- ここまでが数字の話です。今回いちばんはっきりしたのは別のことでした。公式サイトの仕様表に炊飯時間の欄を持っているのは、今回開いた範囲ではパナソニックだけです
- 象印・東芝・三菱電機・シャープの仕様表には、炊飯時間の欄そのものがありませんでした。タイガーは圧力IH機の仕様に欄が無く、3合のマイコン機だけ本文で分数を出しています
このため、途中でこの記事の重心を変えました。当初は「白米ふつうは何分か」を各社横断で並べるつもりでしたが、公式サイトの仕様ページで分数を出している社が想定よりずっと少なく、無理に社数を増やそうとすると通販サイトや紹介記事の数字を混ぜることになります。それはしません。取れた社だけを載せ、取れなかった社は「どこまで公表されているか」として書く形にしました。
分数で見る3機種
パナソニック SR-X910E|48分。今回の11機種と同じ数字で、上位機でも短くならない
- 公式の仕様ページに、白米ふつうが「48分(無洗米55分)」と分数で書いてあります。買う前に読める数字です
- かため43分、しゃっきり45〜47分、もちもち48〜51分、やわらか54〜60分と、炊き分けコースごとの分数まで並んでいます
- 高速は「27〜36分(無洗米29〜43分)」。ふつうとの差が12〜21分と、自分で引き算できる形で載っています
- 48分という数字は、同社のSR-N310EやSR-N510Eとまったく同じです。上位機を選んでも標準コースは短くなりません
- 無洗米にすると55分。ふつうより7分伸びる点は、仕様の括弧のなかにしか書かれていません
Amazonで探す楽天市場で見る ¥99,907(2026年9月6日確認)
タイガー JBS-B055|白米は0.5合で約46分、3合で約57分。合数で11分動くと明記
- 商品ページの本文に「『白米』メニュー 0.5合炊飯時:約46分 3合炊飯時:約57分」と、炊く量ごとに分けて書いてあります
- 合数で11分変わることを公表している数少ない機種です。単一の分数だけを出す書き方より、実際の朝に近い形です
- 早炊きは0.5合で約24分、3合で約41分。同じ形式なので、ふつうとの差を量ごとに引き算できます
- この書き方をしているのは、タイガーでは3合のマイコン機だけでした。同社の圧力IH機JPI-Yの仕様には炊飯時間の欄がありません
- 3合で約57分は、今回のパナソニック勢(45〜52分)より長い側です。少量炊きだから速い、とは並んでいません
Amazonで探す楽天市場で見る ¥9,257(2026年9月6日確認)
バルミューダ The Gohan|50分〜65分。今回の上限で、幅も15分といちばん広い
- 公式の仕様に「炊飯時間の目安 50分〜65分」と明記されています。分数を隠していません
- 幅を15分と広めに書いてあり、炊く量や室温で動くことを数字の形で認めています。単一の分数より正直な出し方です
- 上限の65分は今回の21機種でいちばん長い数字です。パナソニックの48分勢と比べると、上限どうしで17分違います
- 公式の仕様に早炊きコースの分数は見当たりませんでした。短くしたい朝の逃げ道が数字で読めません
Amazonで探す楽天市場で見る ¥45,981(2026年9月6日確認)
21機種の「白米ふつう」一覧
短い順です。すべてメーカー公式の記載で、「約」の有無や幅の書き方も原文どおりにしています。
| 順 | メーカー | 型番 | 容量 | 加熱方式 | 白米ふつうの炊飯時間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | パナソニック | SR-C306E | 3.5合 | 可変圧力IH | 45分 |
| 2 | パナソニック | SR-X910E | 5.5合 | 可変圧力IH | 48分 |
| 3 | パナソニック | SR-X910D | 5.5合 | 可変圧力IH | 48分 |
| 4 | パナソニック | SR-X710E | 5.5合 | 可変圧力IH | 48分 |
| 5 | パナソニック | SR-X710D | 5.5合 | 可変圧力IH | 48分 |
| 6 | パナソニック | SR-X918E | 1升 | 可変圧力IH | 48分 |
| 7 | パナソニック | SR-X918D | 1升 | 可変圧力IH | 48分 |
| 8 | パナソニック | SR-N610E | 5.5合 | 可変圧力IH | 48分 |
| 9 | パナソニック | SR-N510E | 5.5合 | 可変圧力IH | 48分 |
| 10 | パナソニック | SR-N518E | 1升 | 可変圧力IH | 48分 |
| 11 | パナソニック | SR-N310E | 5.5合 | 可変圧力IH | 48分 |
| 12 | パナソニック | SR-KT060 | 3.5合 | IH(2段IH) | 48分 |
| 13 | パナソニック | SR-C206E | 3.5合 | IH | 49分 |
| 14 | パナソニック | SR-N210E | 5.5合 | IH | 52分 |
| 15 | パナソニック | SR-A110D | 5.5合 | マイコン(ヒーター式) | 52分 |
| 16 | タイガー | JBS-A055 | 3合 | マイコン(釜包みヒーター) | 約46分(0.5合)〜約57分(3合) |
| 17 | タイガー | JBS-B055 | 3合 | マイコン(釜包みヒーター) | 約46分(0.5合)〜約57分(3合) |
| 18 | バルミューダ | The Gohan | 3合 | 蒸気炊飯 | 50分〜65分 |
| 19 | パナソニック | SR-AX1 | 未確認 | 自動計量IH | 52〜60分 |
| 20 | シロカ | SR-E111 | 3合 | 土鍋(かまどさん電気) | 54分〜60分 |
| 21 | シロカ | SR-E112 | 3合 | 土鍋(かまどさん電気) | 54分〜60分 |
数字の出し方が2種類あるので、集計も2つに分けました。
単一の分数を出しているのは15機種です。合計726分を15で割った平均は48.4分、短い順に並べた8番目の値(真ん中の値)は48分。最短45分、最長52分で、幅は7分しかありません。
幅で出しているのは6機種です。下限は46分から54分、上限は57分から65分。幅の大きさは6分から15分までばらついていて、いちばん狭いのがシロカの2機種(6分)、いちばん広いのがバルミューダ The Gohan(15分)でした。
まんぷく「7分の幅に15機種が入るなら、分数で機種を選ぶ場面はほとんどありません」
加熱方式で並べ直すと、重さとは逆向きになる
単一の分数を出している15機種を、加熱方式でまとめました。
| 加熱方式 | 機種数 | 幅 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 可変圧力IH | 11 | 45〜48分 | 約47.7分 |
| IH | 3 | 48〜52分 | 約49.7分 |
| マイコン(ヒーター式) | 1 | 52分 | 52分 |
方式が上がるほど短くなっています。可変圧力IHからIHで約2.0分、IHからマイコンでさらに約2.3分。ただし、どの段も数分の話です。
面白いのは向きです。本体の重さを46機種で調べた記事では、方式が上がるほど重くなりました。マイコン平均約3.37kgに対し、圧力IH系は平均約6.12kg。同じ方式の段が、重さでは増える方向、分数では減る方向に効いています。圧力をかける機構を積むと、本体は重くなるかわりに炊き上がりまでは少し早い、という並びです。
ただし「少し」です。マイコンのSR-A110D(52分)と可変圧力IHのSR-C306E(45分)の差は7分。この7分のために本体が2kg以上重くなる、という見方もできます。
なお、幅で出している6機種のうち、タイガーの2機種はマイコン式で上限57分、シロカの2機種は土鍋で上限60分、バルミューダは蒸気炊飯で上限65分でした。方式の段の外にいるこれらを見ると、上限の側は方式よりも「その機種がどう炊くか」で決まっているように読めます。
48分に11機種が揃ったのは、たまたまではない
パナソニックの可変圧力IH機10機種が、揃って48分でした。5.5合も1升も3.5合も、EシリーズもDシリーズも同じです。IHのSR-KT060まで含めると11機種になります。
同社の仕様ページを並べて読むと、揃っていない欄もあります。高速(早炊き)は機種ごとに違い、SR-N610Eが24〜35分、SR-N310Eが26〜30分、SR-X910Eが27〜36分、SR-N210Eが27〜31分と、下限も上限もばらけています。玄米も、SR-N610Eが65〜74分、SR-N310Eが72〜79分、SR-C206Eが81〜85分と違います。
つまり「全部の欄が同じ」なのではありません。ふつうコースの48分だけが揃っています。ここから読めるのは、白米ふつうが各機種の性能を出す場所ではなく、シリーズを通した基準として置かれている、ということです。差をつけているのは高速や玄米や炊き分けのほうでした。
だから、標準コースの分数で機種を比べるのは、少なくともパナソニックの中では意味がありません。比べるなら高速か玄米の欄です。玄米の上乗せは玄米は白米より14〜44分長いという記事にまとめてあります。
早炊きとの差は、この21機種でも11〜25分だった
単一の分数を出しているパナソニック15機種について、ふつうから高速を引くと、こうなります。
| 機種 | ふつう | 高速 | 短くなる分 |
|---|---|---|---|
| SR-C306E | 45分 | 24〜30分 | 15〜21分 |
| SR-X910E | 48分 | 27〜36分 | 12〜21分 |
| SR-N610E | 48分 | 24〜35分 | 13〜24分 |
| SR-N510E | 48分 | 24〜37分 | 11〜24分 |
| SR-N518E | 48分 | 24〜37分 | 11〜24分 |
| SR-N310E | 48分 | 26〜30分 | 18〜22分 |
| SR-KT060 | 48分 | 24〜30分 | 18〜24分 |
| SR-C206E | 49分 | 25〜30分 | 19〜24分 |
| SR-N210E | 52分 | 27〜31分 | 21〜25分 |
| SR-A110D | 52分 | 27〜39分 | 13〜25分 |
短くなるのは11分から25分でした。5社14機種で調べた早炊きの記事と同じ幅に収まっています。母数も対象機種も違うのに同じ幅になった、という点は書いておきます。
タイガーJBS-B055で同じ引き算をすると、0.5合で約46分から約24分へ22分、3合で約57分から約41分へ16分。こちらも同じ帯です。
分数を公表していない社のほうが多かった
ここが今回いちばんの発見です。開いた公式ページで、白米ふつうの分数が見つからなかった社を並べます。
- 象印マホービン:NW-NBの商品仕様ページに炊飯時間の欄がありません。釜厚、気圧、年間消費電力量、本体質量などは細かく並んでいますが、分数の欄そのものが無い形です。商品ページ本体にも記載を見つけられませんでした
- 東芝ライフスタイル:RC-10ZWAの寸法・仕様ページに炊飯時間の欄がありません。機能一覧のページにも分数はありませんでした
- 三菱電機:NJ-BW10JとNJ-SE06Hの製品仕様に炊飯時間の欄がありません。ただし炊飯メニューの機能ページには「うま早」0.5合約28分/3合約30分、「お急ぎ」0.5合約19分/3合約24分と早炊き側だけ分数が載っています
- タイガー魔法瓶:圧力IH機JPI-Yの仕様に炊飯時間の欄がありません。3合のマイコン機JBS-A/JBS-Bだけ、本文で白米と早炊きの分数を出しています
- シャープ:KS-CF05Eの仕様/寸法ページに炊飯時間の欄がありません
- 日立:RZ-W100JMの仕様ページは、今回の読み取りでは中身を取得できませんでした。同社が運営する公式オンラインストアの商品ページも開きましたが、外形寸法と質量だけで炊飯時間はありません
- アイリスオーヤマ:公式サイトの製品一覧・取扱説明書ページとも、今回の読み取りではアクセスを拒否されました。公表しているかどうかを判定できていません
三菱電機とタイガーの並びが、いちばん分かりやすいと思います。早炊きの分数は出すのに、ふつうの分数は出さない。早炊きは売り文句になるから数字で示し、ふつうは前提だから示さない、という順序に見えます。買う人にとっては、毎日押すのはふつうのボタンのほうなのですが。
そして、分数がまったく世に出ていないわけでもありません。象印・日立・タイガー・三菱電機は、取扱説明書のPDFのなかには炊飯時間の目安表を持っています。実際、当サイトの早炊きの記事と玄米の記事は、そのPDFまで開いて数字を取りました。今回はPDFを開かず、公式サイトのHTMLページだけを情報源にしています。だから、この記事の「載っていない」は、買う前にブラウザで比べられる場所には無いという意味です。
まんぷく「取説を落とさないと分からない数字を、買う前に読む人はほとんどいません」
この記事が向かない人
炊き上がりの味や粒立ちで選びたい人には向きません。今回集めたのは所要時間の数字だけで、48分の機種が57分の機種よりおいしいとも、その逆とも、この数字からは言えません。
炊飯量ごとの正確な分数を知りたい人にも、途中までしか答えられません。合数で分けて書いているのはタイガーの3合機だけで、パナソニックの単一の分数は「何合のときか」を仕様ページに書いていません。1合と5.5合で同じ48分なのかどうかは、この調べ方では分かりませんでした。
象印・東芝・日立の機種で比べたい人にも向きません。公式サイトの仕様ページに欄が無いため、今回の21機種に入っていません。その社の機種を検討している人は、取扱説明書のPDFを開くのが近道です。
予約炊飯の時刻設定を知りたい人にも向きません。そちらは予約炊飯の仕様をまとめた記事に分けてあります。
まとめ
- 4社21機種の白米ふつうは45分から65分。ただし数字の出し方が2種類あり、集計も分けた
- 単一の分数を出している15機種は45〜52分で、幅はわずか7分。平均48.4分、真ん中の値も48分
- 15機種のうち11機種が48分ちょうど。パナソニックの可変圧力IH機は容量も価格帯も違うのに同じ48分だった
- 幅で出している6機種は下限46〜54分、上限57〜65分。幅の大きさはシロカの6分からバルミューダの15分まで
- 方式別の平均は可変圧力IH約47.7分、IH約49.7分、マイコン52分。方式が上がるほど短く、重さの記事とはちょうど逆向きだった
- ふつうから高速を引くと11〜25分短くなる。5社14機種で調べた早炊きの記事と同じ幅に収まった
- いちばんの発見は数字ではなく欄の有無。公式サイトの仕様表に炊飯時間を載せているのはパナソニックだけで、象印・東芝・三菱電機・シャープには欄が無かった
- 三菱電機とタイガーは早炊きの分数を機能ページで出しながら、ふつうの分数は出していない。毎日押すボタンのほうが公表されていない
商品リンクはAmazon・楽天市場です。商品写真は楽天市場の出品画像で、写真を押すとその商品ページが開きます。ボタンの価格は2026年9月6日に確認した楽天市場の表示で、変わることがあります。当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しており、リンク経由の購入で紹介料を得ることがあります。
調査・編集:炊飯図鑑編集部。まんぷくは記事の案内役のキャラクターです(実在の人物ではありません)。
この記事の調べ方と、分からないこと
2026年8月16日に、メーカー公式サイトのHTMLページだけを開き、白米の標準コース(各社の表記は「ふつう」「白米」「ビストロ炊飯ふつう」など)の炊飯時間をそのまま書き写しました。編集部がストップウォッチで測ったものではありません。取扱説明書のPDFは、今回は情報源にしていません。買う前にブラウザで比べられる範囲だけを見る、という切り方にしたためです。
当初は象印・パナソニック・タイガー・東芝・三菱電機・日立・アイリスオーヤマの7社を横断するつもりでした。ところが公式サイトの仕様ページを開いていくと、炊飯時間の欄を持っているのがパナソニックだけだと分かりました。そこで途中で重心を変え、「取れた社の分数を並べる」ことと「どこまで公表されているか」を並記する形にしています。社数を無理に増やすには通販サイトや紹介記事の数字を混ぜることになるため、それはしませんでした。結果として、分数が取れたのはパナソニック・タイガー・バルミューダ・シロカの4社21機種です。
数字の出し方は2種類あります。パナソニックは「48分」のような単一の分数、タイガー・バルミューダ・シロカは「50分〜65分」のような幅です。混ぜて平均を取ると意味が壊れるので、平均・中央値は単一の分数を出している15機種だけで計算し、幅の6機種は下限と上限を別に集計しました。
計算した数字は6つです。第一に、平均の48.4分は15機種の合計726分を15で割ったもの(48分×11=528、45分、49分、52分×2=104、合計726)。第二に、真ん中の値48分は、短い順に並べた8番目の値です。第三に、単一値の幅7分は52分から45分を引いたもの。第四に、方式別の平均は、可変圧力IH11機種の合計525分÷11=47.727…分、IH3機種の合計149分÷3=49.666…分。第五に、幅で出している6機種の下限は46・46・50・52・54・54分、上限は57・57・60・60・60・65分で、幅の大きさは6・6・8・11・11・15分です。第六に、ふつうから高速を引いた11〜25分は、パナソニック10機種それぞれについて「ふつう−高速の上限」と「ふつう−高速の下限」を出し、その全体の最小と最大を取ったものです。どれもメーカーが公表している数字ではなく、編集部の計算です。
加熱方式の呼び方はメーカーごとに違います。表では各社の表記を残しました。パナソニックの仕様表は加熱方式の欄に「大火力包み加熱」「2段IH」「ヒーター式」と書いてあり、可変圧力IHかIHかマイコンかは商品分類名(可変圧力IHジャー炊飯器/IHジャー炊飯器/電子ジャー炊飯器)から判定しています。SR-AX1は「自動計量IH炊飯器」で、他機種と同じ土俵に置けないため、方式別の集計からは外しました。
分からなかったことも書いておきます。第一に、SR-AX1の炊飯容量は今回の読み取りでは確認できませんでした(比較表の読み取りが他機種と食い違ったため、確定した数字として載せていません)。第二に、パナソニックの単一の分数が何合を炊いたときの数字なのかは、仕様ページに書かれていません。第三に、アイリスオーヤマは公式サイトへのアクセスを拒否され、公表しているかどうかを判定できていません。第四に、日立の製品サイトの仕様ページは中身を取得できませんでした。第五に、象印・東芝・三菱電機・日立・タイガー圧力IH機の分数は、取扱説明書のPDFのなかにはあります。「公表していない」ではなく「公式サイトのHTMLページには無い」という意味で読んでください。第六に、無洗米・玄米・炊き分けコースの分数は今回の集計に入れていません。第七に、同じシリーズの色違いは1つにまとめています。
