炊飯器の調理メニューは7社中5社に記載|37機種の公式仕様を横断集計
炊飯器7社37機種の「炊飯以外の調理メニュー」公式記載の横断集計
- 炊飯以外の調理メニューの記載があったのは7社中5社(タイガー・三菱電機・東芝・日立・シャープ)。象印とパナソニックは確認した8機種すべてで、メニュー一覧が米飯だけだった
- 中身は社ごとに別物だった。東芝は5機種すべて「ゆで卵/半熟卵/温泉卵」の3つだけ、三菱電機はメニュー名を持たず温度と時間で指定する「低温調理」(57℃・62℃・65〜85℃)、日立は本体にメニューを持たず「アプリから送信」
- メニュー名の一覧まで並べていたのはタイガーだけ。ただしその一覧は確認した7機種のページで一字一句同じ文言で、機種ごとの搭載可否までは読み取れなかった
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「炊飯器はご飯を炊くだけの機械ではない」という売り方は、もう長いこと続いています。パンが焼ける、ケーキが作れる、煮込みができる、温泉卵ができる、低温調理ができる。
では、それは公式ページにどう書かれているのか。メーカー7社の現行機37機種の商品ページ・仕様ページ・機能ページを開いて、炊飯以外の調理に関する記載をそのまま書き写しました(2026年8月21日確認)。
結果、記載があったのは7社中5社でした。しかも中身が社ごとにまるで違い、横並びで比べられる共通の軸がありません。
まんぷく「『調理メニュー搭載』の6文字の下に、卵3種だけの社と、温度計みたいな低温調理の社と、スマホから送る社が同居していました」
先に結論——記載は7社中5社、しかも中身が噛み合わない
3行でまとめ
- 炊飯以外の調理メニューが公式ページにあったのは、タイガー・三菱電機・東芝・日立・シャープの5社。象印とパナソニックは、確認した8機種すべてでメニュー一覧が米飯(白米・玄米・雑穀・おかゆなど)だけでした
- 中身が社ごとに別物です。東芝は5機種すべて「ゆで卵/半熟卵/温泉卵」の3つだけ、三菱電機はメニュー名を持たず温度(57℃・62℃・65〜85℃)と時間(5〜180分)で指定する「低温調理」、シャープは米粉パンとゆで鶏・温泉卵、日立は本体にメニューを持たず「アプリから送信」。パンとケーキと低温調理を同じ表で比べられる社は1つもありませんでした
- メニュー名の一覧まで並べていたのはタイガーだけです。ただしその一覧(調理/クイック調理/スロー調理/クック・スープ/ケーキ/パン発酵/パン焼き/クッキング高温/クッキング低温)は、確認した7機種の仕様ページで一字一句同じでした。機種ごとの搭載可否は、この一覧からは切り分けられません
あなたはどれ?
| こんな人 | まず見る箇所 |
|---|---|
| 温泉卵・ゆで卵を炊飯器でやりたい | 東芝の5機種(調理コース=ゆで卵/半熟卵/温泉卵)、シャープ KS-CS05J(ゆで鶏・温泉卵) |
| 低温調理を温度指定でやりたい | 三菱電機の5機種(57℃・62℃・65〜85℃を5℃きざみ、5〜180分) |
| パンを焼きたい | シャープ KS-CF05B/KS-CF05E(マイコン3合機)。タイガーは「パン発酵」「パン焼き」という名前が仕様ページに並ぶ |
| 煮込みをやりたい | タイガー JBH-G102/G182(「調理」メニュー)、JBS-G055/JBS-A055(クッキング高温) |
| ご飯の炊き上がりだけを見たい | 象印・パナソニック。この2社は調理メニューを載せていません |
7社37機種の横断集計
まず社ごとの結論です。「記載あり」は、公式ページに炊飯以外の調理に関する言葉があった機種数です。
| メーカー | 確認機種数 | 記載あり | 公式ページでの呼び方 | メニュー名の一覧 |
|---|---|---|---|---|
| タイガー魔法瓶 | 10 | 10(うち機種固有の説明は3) | 調理/クイック調理/スロー調理/クック・スープ/ケーキ/パン発酵/パン焼き/クッキング高温/クッキング低温 | あり(ただし全機種で同一文) |
| 三菱電機 | 6 | 5 | 低温調理 | なし(温度と時間の数値のみ) |
| 東芝ライフスタイル | 5 | 5 | 調理コース | あり(ゆで卵/半熟卵/温泉卵の3つ) |
| シャープ | 6 | 3 | パン調理機能/発酵・焼き上げメニュー/調理メニュー | 一部あり(パン、ゆで鶏、温泉卵) |
| 日立 | 2 | 1 | 調理コース | なし(値は「アプリから送信」) |
| 象印マホービン | 4 | 0 | — | — |
| パナソニック | 4 | 0 | — | — |
次に機種単位です。「公式ページの書き方」は、ページに書かれていた文言をそのまま写しています。
| メーカー | 機種 | 調理メニュー | 公式ページの書き方 |
|---|---|---|---|
| 東芝 | RC-10ZWA | あり | 調理コース「ゆで卵/半熟卵/温泉卵」 |
| 東芝 | RC-10SGA | あり | 調理コース「ゆで卵/半熟卵/温泉卵」 |
| 東芝 | RC-10MGA | あり | 調理コース「ゆで卵/半熟卵/温泉卵」 |
| 東芝 | RC-10PGA | あり | 調理コース「ゆで卵/半熟卵/温泉卵」 |
| 東芝 | RC-10HGA | あり | 調理コース「ゆで卵/半熟卵/温泉卵」 |
| 三菱電機 | NJ-BW10J | あり | 低温調理 ●(57℃、62℃、65℃〜85℃、5〜180分で調理可) |
| 三菱電機 | NJ-VW10J | あり | 低温調理 ●(57℃、62℃、65℃〜85℃、5〜180分で調理可) |
| 三菱電機 | NJ-VP10J | あり | 低温調理 ●(57℃、62℃、65℃〜85℃、5〜180分で調理可) |
| 三菱電機 | NJ-VS10J | あり | 低温調理 57、62、65〜85℃(5℃単位) |
| 三菱電機 | NJ-VL18J | あり | 低温調理 ●(57℃、62℃、65℃〜85℃、5〜180分で調理可) |
| 三菱電機 | NJ-SE06H | 見当たらず | 仕様ページに低温調理・調理の記載なし |
| シャープ | KS-CF05B | あり | 「もちもちの米粉入りパンもできる『パン調理機能』」 |
| シャープ | KS-CF05E | あり | 「発酵/焼き上げメニューを搭載しているので、自宅で簡単に焼き立てのパンが楽しめます。」 |
| シャープ | KS-CS05J | あり | 「ゆで鶏や温泉卵などの調理メニューも搭載。」 |
| シャープ | KS-HF10B | 見当たらず | 炊き分け(ふっくら/しゃっきり)の記載のみ |
| シャープ | KS-HF05B | 見当たらず | 製品概要とデザインの記載のみ |
| シャープ | KS-S10J | 見当たらず | 「多彩な炊飯メニュー」までで調理の記載なし |
| 日立 | RZ-W100JM | あり | 調理コース「アプリから送信」/アプリコース ● |
| 日立 | RZ-V100JM | 見当たらず | 調理コース「ー」 |
| タイガー | JRT-A100 | メニュー名のみ | 仕様の「メニュー」欄に調理/ケーキ/パン発酵/パン焼きほか(商品ページ本文に説明なし) |
| タイガー | JRL-A100 | メニュー名のみ | 同上 |
| タイガー | JRX-S060 | メニュー名のみ | 同上 |
| タイガー | JPI-Y100 | メニュー名のみ | 同上 |
| タイガー | JPV-Y100 | メニュー名のみ | 同上 |
| タイガー | JPV-L100 | メニュー名のみ | 同上 |
| タイガー | JPW-J100 | メニュー名のみ | 同上 |
| タイガー | JBS-G055 | あり(本文で説明) | 「従来の調理機能に加えて、低温調理機能とレトルトあたため機能を新搭載。」「クッキング高温/クッキング低温」 |
| タイガー | JBS-A055 | あり(本文で説明) | 「調理時間を設定すれば、お手軽な時短調理から煮込み料理まで調理可能。」 |
| タイガー | JBH-G102 | あり(本文で説明) | 「『調理』メニューで煮込み料理もお手軽に!」 |
| 象印 | NW-NB10 | 見当たらず | メニューは米飯のみ |
| 象印 | NL-DB10 | 見当たらず | 白米炊き分け3コース・無洗米・熟成炊きまで |
| 象印 | NW-ES型 | 見当たらず | 玄米・金芽米・雑穀米など米飯の炊き分けのみ |
| 象印 | NW-SA10 | 見当たらず | 米飯メニューとベビーごはん(離乳食) |
| パナソニック | SR-X910E | 見当たらず | 17メニューすべて米飯 |
| パナソニック | SR-X710E | 見当たらず | 13メニューすべて米飯 |
| パナソニック | SR-N610E | 見当たらず | 13メニューすべて米飯 |
| パナソニック | SR-C306E | 見当たらず | 7メニューすべて米飯 |
広く数えると37機種中24機種に何らかの記載があり、機種固有の説明があるものだけに絞ると17機種でした。
東芝|5機種すべてが「卵3種」で揃っている
いちばん整っていたのが東芝です。RC-10ZWA・RC-10SGA・RC-10MGA・RC-10PGAの4機種に加え、いちばん下のRC-10HGAまで、機能ページの一覧に同じ行が入っていました。
調理コース
ゆで卵/半熟卵/温泉卵
上位機でも下位機でも中身は同じ3つです。銘柄炊き分けが71銘柄から5銘柄まで開いていたのとは対照的で、調理コースについては価格帯による差がありませんでした。
もうひとつ気づいたのが、載っている場所です。RC-10ZWAの仕様ページには調理コースの行がなく、コース紹介ページにも卵の話は出てきません。調理コースが書かれているのは各機種の「機能」ページだけでした。仕様表だけを見て「無い」と判断すると読み違えます。
まんぷく「卵3つで打ち止め、というのは物足りなく見えますが、5機種で表記がぶれていないのは調べる側としてはいちばん楽でした」
三菱電機|メニュー名がない。温度と時間だけを指定する
三菱電機はまったく違う設計でした。「パン」「ケーキ」といった料理名のメニューを持たず、代わりに温度と時間を指定する低温調理があります。仕様表の行はこう書かれています。
低温調理 ●(57℃、62℃、65℃〜85℃、5〜180分で調理可)
対応していたのは、確認した6機種のうちNJ-BW10J・NJ-VW10J・NJ-VP10J・NJ-VS10J・NJ-VL18Jの5機種。2層厚釜のNJ-SE06Hだけ記載が見当たりませんでした。
使い方も公式ページに書かれています。
ジッパー付き食品保存袋に材料を入れて、低温調理水位線まで水を入れる。低温調理ボタンを押して温度と時間を設定したら、スイッチオン!
袋に入れて湯せんする方式なので、内釜に食材が直接触れません。公式ページは「においうつりがなく、調理後は水を捨てるだけ」という点を利点として挙げています。ただし、どの温度で何が作れるかという料理名の対応表は、今回開いたページからは見つけられませんでした。57℃と62℃という2つの固定値が用意されている理由も、ページ上では説明されていません。
シャープ|パンが焼けるのは、IH機ではなくマイコン3合機だった
シャープは記載のあり方が機種で割れました。3合のマイコン機に調理の話が集まっていて、上位のIH機には出てきません。
- KS-CF05B:「もちもちの米粉入りパンもできる『パン調理機能』」
- KS-CF05E:「発酵/焼き上げメニューを搭載しているので、自宅で簡単に焼き立てのパンが楽しめます。」
- KS-CS05J:「ゆで鶏や温泉卵などの調理メニューも搭載。」
- KS-HF10B/KS-HF05B(IHジャー炊飯器):調理の記載は見当たらず
- KS-S10J(5.5合マイコン):「多彩な炊飯メニュー」までで、調理の記載は見当たらず
パンを焼きたいという理由で炊飯器を選ぶなら、価格の高いほうへ行くと逆に外れます。同じ社の中で、下の価格帯にだけ載っている機能でした。
まんぷく「上位機ほど何でもできる、という思い込みが、この項目については通用しませんでした」
日立|本体にメニューを持たず「アプリから送信」
いちばん変わっていたのが日立です。RZ-W100JMの仕様データには調理コースの行があるのですが、値がこう書かれています。
調理コース:アプリから送信
同じデータに「アプリコース ●」という行もあります。調理のレシピを本体のボタンで選ぶのではなく、スマートフォンのアプリから炊飯器へ送る設計です。つまり本体の仕様表を見ても、何が作れるかは分かりません。
一方、同じ日立でもRZ-V100JMの調理コースの値は「ー」でした。同じシリーズの上位機と下位機で、調理コースの有無そのものが分かれています。
タイガー|メニュー名は最多。ただし一覧は全機種で同じ文だった
メニュー名をいちばん多く並べていたのはタイガーです。仕様ページの「メニュー」欄に、次の言葉が並びます。
調理 クイック調理 スロー調理 ロング・グレイン マルチグレイン おこわ ブラウン・ポリッジ ブラウン ブラウンGABA クック・スープ ジャスミン ケーキ パン発酵 パン焼き
さらに欄の末尾に「クッキング高温」「クッキング低温」も入ります。炊飯以外だけで9つ、パンが2種類(発酵と焼き)に分かれているのも今回の7社でここだけでした。
ところが、この文言がJRT-A100・JRX-S060・JRL-A100・JPI-Y100・JPV-Y100・JPV-L100・JPW-J100のすべてで一字一句同じでした。3合の小型機から土鍋圧力IHの最上位機まで、価格も方式も違う機種で並びが完全に一致します。同社サイト共通のメニュー用語の一覧とみるのが自然で、この欄から機種ごとの搭載可否を読み取ることはできませんでした。
機種を名指しした説明が本文にあったのは、マイコン機の3機種だけです。
- JBS-G055/JBS-A055(マイコン3合):「従来の調理機能に加えて、低温調理機能とレトルトあたため機能を新搭載。マルチクッカーとしても活用できるため、お料理の幅が広がります」。メニュー名は「クッキング低温」「クッキング高温」で、後者は「調理時間を設定すれば、お手軽な時短調理から煮込み料理まで調理可能」と説明されています
- JBH-G102/G182(マイコン):「『調理』メニューで煮込み料理もお手軽に!」。高温で煮たあと段階的に温度を下げる制御まで書かれていました
逆に、土鍋圧力IHのJRT-A100と3合のJRX-S060は、商品ページ本文に調理メニューの説明がありませんでした。
象印・パナソニック|確認した8機種すべて、メニューは米飯だけ
象印とパナソニックには、炊飯以外の調理メニューの記載が1つもありませんでした。
パナソニックのSR-X910Eは17メニューを持ちますが、内訳は白米・無洗米・玄米・発芽米・分づき米・麦ごはん・雑穀米・金芽ロウカット玄米ごはん・炊込み・赤飯・炊きおこわ・すし・カレー用・おかゆ・玄米がゆ・雑穀米がゆ・金芽ロウカット玄米がゆ。すべて米です。SR-X710E、SR-N610E、SR-C306Eも同じで、仕様ページに「調理」という語自体が出てきませんでした。
象印も同様です。炎舞炊きのNW-NB10、マイコンのNL-DB10、NW-ES型、STAN.のNW-SA10。4機種とも米飯のメニューだけで、NW-SA10に離乳食の「ベビーごはん」があるのが例外的な広がりでした。
記載が無いことと機能が無いことは別なので、ここは断定しません。ただ、この2社は「炊飯器で料理も」という売り方を公式ページではしていない、とは言えます。
上位機ほど調理メニューが増える、とは限らなかった
今回の集計でいちばん意外だったのがここです。調理メニューは、価格帯と比例していませんでした。
- シャープ:3合のマイコン機(KS-CF05B・KS-CF05E・KS-CS05J)にパンや温泉卵があり、IH機のKS-HF10B・KS-HF05Bには記載がない
- タイガー:機種固有の説明があったのはマイコン機のJBS-G055・JBS-A055・JBH-G102の3機種で、土鍋圧力IHの最上位機JRT-A100の本文には説明がない
- 東芝:5機種すべて同じ卵3種で、上位下位の差なし
- 三菱電機:低温調理が無かったのは、いちばん小さいNJ-SE06Hだけ
ご飯の炊き上がりに全力を出す機械ほど、鍋がわりの用途は薄くなる。逆に、価格を抑えたマイコン機ほど「1台で何役も」という売り方をしている。今回の37機種を並べると、そういう並びに見えました。
分からなかったこと
正直に書いておきます。
第一に、タイガーの仕様ページの「メニュー」欄は、確認した7機種で完全に同一の文言でした。機種ごとにどのメニューが載るかは、この欄からは切り分けられません。表では「メニュー名のみ」と書き、搭載ありとは数えていません。
第二に、アイリスオーヤマは公式サイトがHTTP 403を返し、今回はどのページも読めませんでした。同社の炊飯器に調理メニューがあるかどうかは、この記事では扱えていません。8社目として数えていない理由です。
第三に、三菱電機の低温調理で「57℃と62℃で何が作れるか」という料理名の対応表は、今回開いたページからは見つかりませんでした。
第四に、日立RZ-W100JMの「アプリから送信」で、どんな調理メニューが送れるのかは仕様データからは分かりません。アプリ側の一覧までは確認していません。
第五に、取扱説明書のPDFは今回の情報源にしていません。本体のメニューキーに実際に何が並ぶかは、取説を開くと変わる可能性があります。
第六に、「見当たらず」は「そのページに書かれているのを見つけられなかった」という意味で、機能が無いことの証明ではありません。
第七に、どの調理メニューがおいしく仕上がるかは扱っていません。今回そろえたのは公式ページの記載の有無と書き方だけです。
この記事の調べ方
2026年8月21日に、象印マホービン・パナソニック・タイガー魔法瓶・三菱電機・東芝ライフスタイル・日立・シャープの7社について、各社公式サイトの商品ページ・仕様ページ・機能ページを開き、炊飯以外の調理に関する記載をそのまま書き写しました。集めたのは37機種です。比較サイトや量販店の商品説明などの二次情報は使っていません。メーカーへの問い合わせもしていません。
数え方を先に決めました。米(白米・玄米・雑穀・おかゆ・おこわ・炊込みなど)を炊くメニューは対象外とし、パン・ケーキ・煮込み・スープ・低温調理・卵・レトルトあたためのように、米以外を加熱するメニューだけを「調理メニュー」として数えています。離乳食(ベビーごはん)は米を炊くメニューなので対象外にしました。
日立の2機種は、公式サイトが仕様表の元データとして公開しているJSON(kadenfan.hitachi.co.jp/kitchen/common/json/)から項目名と値をそのまま取っています。人が読むほうの仕様ページは本文が後から読み込まれる作りで、そのままでは値が取れませんでした。
同じシリーズの容量違い・色違いは、記載が同じ場合は代表の1機種にまとめています(例:NJ-VP10JとNJ-VL18Jは別行にしましたが、JPW-J100とJPW-J180は1行)。
この記事に出てくる機種
商品リンクはAmazon・楽天市場です。商品写真は楽天市場の出品画像で、写真を押すとその商品ページが開きます。ボタンの価格は、ボタンに書いた確認日時点の表示で、変わることがあります。当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しており、リンク経由の購入で紹介料を得ることがあります。
この記事が向かない人
どの調理メニューがおいしく仕上がるかを比べたい人には向きません。今回集めたのは公式ページに書かれた文言だけで、パンがふくらむか、低温調理の仕上がりがどうかは扱っていません。
炊き上がりのご飯そのものを比べたい人は、食感の段数を7社25機種で調べた記事や銘柄炊き分けの対応数を8社31機種で集計した記事のほうが近い切り口です。玄米・雑穀・冷凍ご飯といった米のメニューの対応表は、対応メニューの横断表にあります。
よくある質問
Q. 炊飯器でパンが焼けると公式に書いていたのはどのメーカーですか
今回の7社では、シャープとタイガーの2社です。シャープはKS-CF05Bに「もちもちの米粉入りパンもできる『パン調理機能』」、KS-CF05Eに「発酵/焼き上げメニューを搭載しているので、自宅で簡単に焼き立てのパンが楽しめます。」と書かれていました。どちらも3合のマイコン機です。タイガーは仕様ページのメニュー欄に「パン発酵」「パン焼き」という名前が並びますが、この欄は確認した7機種で同じ文言だったため、どの機種に載るかは切り分けられませんでした。象印・パナソニック・三菱電機・東芝・日立の5社には、パンの記載が見当たりませんでした。
Q. 温泉卵ができる炊飯器はどれですか
公式ページに温泉卵と書かれていたのは、東芝の5機種(RC-10ZWA・RC-10SGA・RC-10MGA・RC-10PGA・RC-10HGA)と、シャープのKS-CS05Jです。東芝は「調理コース」として「ゆで卵/半熟卵/温泉卵」の3つを各機種の機能ページに載せています。上位機でも下位機でも中身は同じ3つでした。シャープKS-CS05Jは「ゆで鶏や温泉卵などの調理メニューも搭載。」という書き方で、メニュー名の一覧までは載っていません。
Q. 低温調理ができる炊飯器の温度設定はどのくらいですか
三菱電機の仕様表に数値がありました。「低温調理 ●(57℃、62℃、65℃〜85℃、5〜180分で調理可)」で、65℃から85℃までは5℃きざみで指定できます。対応していたのはNJ-BW10J・NJ-VW10J・NJ-VP10J・NJ-VS10J・NJ-VL18Jの5機種で、NJ-SE06Hには記載が見当たりませんでした。使い方は、ジッパー付き保存袋に材料を入れて低温調理水位線まで水を入れ、温度と時間を設定する方式です。タイガーのJBS-G055・JBS-A055にも「クッキング低温」という名前の低温調理がありますが、温度の数値はページ上では確認できませんでした。
Q. 象印やパナソニックの炊飯器では料理ができないということですか
そうは言えません。今回確認できたのは、両社の公式ページ(象印4機種・パナソニック4機種)に炊飯以外の調理メニューの記載が見当たらなかった、ということだけです。記載が無いことと機能が無いことは別です。取扱説明書のPDFは今回の情報源にしていないので、本体のメニューキーに何が並ぶかまでは確認していません。ただ、この2社が公式ページで「炊飯器で料理も」という売り方をしていないのは確かでした。
Q. 高い炊飯器のほうが調理メニューは多いですか
今回の37機種では、そうなっていませんでした。シャープはパンや温泉卵の記載が3合のマイコン機に集まっていて、上位のIH機には見当たりません。タイガーで機種固有の説明があったのもマイコン機の3機種で、土鍋圧力IHの最上位機JRT-A100の商品ページ本文には調理メニューの説明がありませんでした。東芝は5機種すべてが同じ卵3種で、価格帯による差がありません。ご飯を炊く性能に振った上位機ほど、鍋がわりの用途は前に出てこない並びでした。
まとめ
- 炊飯以外の調理メニューの記載があったのは7社中5社(タイガー・三菱電機・東芝・日立・シャープ)。象印とパナソニックは確認した8機種すべてでメニュー一覧が米飯だけだった
- 東芝は5機種すべて「ゆで卵/半熟卵/温泉卵」の3つで統一。上位機と下位機で差がなく、記載場所は機能ページだけだった
- 三菱電機は料理名のメニューを持たず、温度(57℃・62℃・65〜85℃を5℃きざみ)と時間(5〜180分)を指定する低温調理。6機種中5機種が対応していた
- 日立RZ-W100JMは本体にメニューを持たず、調理コースの値が「アプリから送信」。同じシリーズのRZ-V100JMは「ー」だった
- メニュー名を最多で並べていたのはタイガー(炊飯以外で9つ)だが、その一覧は確認した7機種で一字一句同じ文言で、機種ごとの搭載可否は読み取れなかった
- 調理メニューは価格帯と比例していない。シャープもタイガーも、記載が濃いのは3合クラスのマイコン機のほうだった
- アイリスオーヤマは公式サイトがHTTP 403を返し、今回は読めなかったため集計に含めていない
出典と仕様の根拠(2026年8月21日確認)
以下はすべて2026年8月21日に取得したメーカー公式ページです。本文の引用はこれらのページの文言をそのまま写しています。
読めなかったページも記録しておきます。アイリスオーヤマの公式サイト(炊飯器ラインアップほか)は、今回のアクセスではHTTP 403が返り、本文を取得できませんでした。同社は集計に含めていません。日立の人が読むほうの仕様ページ(RZ-W100JM 仕様)は本文が後から読み込まれる作りで、値の取得には公式のJSONを使いました。
調査・編集:炊飯図鑑編集部。まんぷくは記事の案内役のキャラクターです(実在の人物ではありません)。
次に読む:炊飯器の食感は何通り選べる?7社25機種は3〜15通りに分かれた/炊飯器の「銘柄炊き分け」は何銘柄対応?8社31機種の公式仕様を横断集計/冷凍ご飯コースがある炊飯器は11機種中9機種|対応メニュー横断表
